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2021.3.29
浜松医工連携研究会

「医療現場との情報交換会」(3/25)を行いました!

今年度3回目となる「医療現場との情報交換会」を実施した。

今回は、【消化器内科】と【皮膚科】の2部署。

画像や映像を用いた紹介は、非常に分かりやすい内容でした。

お話の要旨は以下の通りです。

<消化器内科(浜松医大医学部 内科学第一講座(消化器内科)准教授 杉本 健先生>
・現場では、「把持型鋏鉗子(クラッチカッター)を用いたESD手術が標準となる。
・手術において垂直的にナイフを入れることが困難な場合、クリップの牽引力を利用したSOクリップ法を用いる。
・光線力学的治療、特に深いところの処置はPDTレーザー治療を行う。光増感剤を注力して深層部の癌を治療する。
・炎症性腸疾患(IBD)の治療法は過剰な免疫反応を抑えることに役立つ。
・内視鏡は様々な広がりを見せてくれる器具。形も様々であるが、次にどんな活用が出来るか、今後の展開が注目される。
・AIの支援で癌の確率が分かる。見落としのリスクは減少する。

<皮膚科(浜松医大医学部 皮膚科学講座教授 本田 哲也先生>
・皮膚の病気は、その病気のメカニズムが不明なものが多い。
・皮膚科では、診察の待ち時間が長くなるため、その効率化を図ることが求められている。
・皮膚の病気は数値化が困難である。病勢の数値的な評価(スコア化)が必要。
・皮膚の病気は写真を撮ることが多く、その写真データの管理方法が課題となっている。手動でカルテの取り込みを行っている。
・皮膚の弾力性や硬さを見る機械を必要としている。
・顔認証システムを活用した皮膚の状況のパターン診断を行っている。
・特定部分だけではなく、全身の発汗を調べる機器が必要。

通常であれば、この後1か月後を目途に講師が属する医療現場見学会を実施する予定ですが、新型コロナウイルス感染症により、次年度以降に実施は延期となります。

会員の皆様に創出会議メルマガで配信しますので、ぜひご期待ください!

▼写真は(上)浜松医大医学部 内科学第一講座(消化器内科)准教授 杉本 健先生

(下)浜松医大医学部 皮膚科学講座教授 本田 哲也先生

先生、お忙しいところありがとうございました!